コラム第四回
〜ゲームの社会的地位〜

そもそも社会的地位とは何ぞや?

今回はゲームの社会的地位について取り上げよう。そもそも社会的地位とは、その人がどのくらい「収入があるか」 、「威信があるか」、「権力があるか」などといった観点で決定されるものだ。日本で一番社会的地位が高いのがおそらく 医者だろう。収入も平均所得の2倍はくだらないし、尊敬を集める職業であるし、何よりも政界と太いパイプでつながっている。 このように、社会的地位を考えたときゲームは果たしてどの程度の位置付けなのだろうか?ゲームの地位を測る一番の方法は、それを制作している人の地位を定義することだ。 つまり「ゲーム製作」という職業がどのような状態なのか を考えるのである。ゲーム製作者のライフスタイルも合わせて見ていこう。ちなみにこれは日本社会のみに限定しているので注意。

ゲーム製作者の収入

基本的にゲーム製作者は、会社勤務の人は一般的なサラリー+ゲーム売上しだいのボーナスという構成の収入である。 フリーの人は不安定な収入であるが、フリーの人の平均で見れば年単位で平均所得の1.5倍はおおよそ獲得している。 ただ、成功したときの収入は億単位であるので、収入といった面では比較的高い位置にいる。また、ゲーム製作では「シナリオ」 「音楽」など様々な著作権が発生するのでそういったものによる収入が億単位のお金を生み出している。

ゲーム製作者の威信

ゲーム製作者はいったいどのくらいの威信が確立されているのだろうか?威信は大きく2つの要素で成り立つ。 1つは「その職業にどれほど尊敬の念をもたれており、目指す人が多いか」で、もう一つは「社会的にどのくらい信用があるか」 である。ゲーム製作者は前者に関してはかなりの位置付けができるが、後者に関してはあまり高い位置が望めない。 なぜならば、ゲームがすべての人に受け入れられているわけではないからだ。年齢や所属集団によって評価がはっきり分かれる。最近ではよい評価が多数派になってきてはいるが…。

権力とライフスタイル

ゲーム製作者に権力があるのだろうか、いやない。ゲームは今のところまだサブカルチャーなので、 それを製作している人の社会的発言力は高くない。逆にこのままの勢いでメインに取って代わった場合は 一気に発言力が高まる。ビートたけし(お笑い)→北野武(映画監督)なんかがいい例だ。
最後にライフスタイルだが、これは一般の人とさほど変わらないだろう。ゲーム製作者の子弟だからといって 私立名門に通わせる事も当たり前という状況ではないし、かえって一般の人より休暇を楽しんでいないのではないだろうか。 休暇をいかに優雅に過ごすかというのもライフスタイルにおける「ものさし」になる。長期休暇は海外か、家でゴロゴロか (私は吹奏楽団の活動かなぁ…)。

で、ゲームの地位は?

ここまでの考察から、ゲームというのは社会的地位の少し高いものではないかということがわかる。しかし、あくまでもこれは 社会学的な客観的判断で、製作者側は自分たちを同じ程度の収入の他人と比較して『自分たちは地位がものすごく高い』と誇るだろう。 私個人もゲーム製作は凄いやりがいがあると考えているし、ゲームも生活から切り離せない。しかしながら、データ的なものから 検討するとこのように驚愕の?見解が発見できる。では、どうしたら客観的にも地位が上昇するか?それは「威信」を高めることである。 ユーザーが「たかがゲーム」と思うとそれは製作者側の信用を落とすことにつながるのだから、きちんと敬意をもってプレイしてもらいたい。



著者:acespymata

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